私から私へと沈む
憶の奥息は絶え絶え
殿みに触れ 腕く様はそう
宛ら さようならの如く
私から私へと浮かぶ
憶の上澄みゆらゆら
微睡の中 不香の花が咲く
宛ら 泡沫の如く
声は濡れて 滑り落ちては
癌えて飲み込む事も出来ず
喉を裂いて 引き摺り出せたなら
相見える事の無い 寂夏の哀
痛みに打ち泣がれましょう
縁と言う名の 手垢に塗れて
故に夢くもあり
然れども 現を見せ付けてくれた
暁は焼く 淡い夢を 白い間は
その手に 何の感覚も無い
人は虚空に何を見るか
♪
私から私へと紡ぐ
憶の最果て何を望む?
群青に舞う 想の灰はそう
宛ら さようならの如く
彩を纏う 言の葉が
努く色の無い私
虚の様に 何も無く在れば
相見える事の無い 寂真の哀
痛みに打ち泣がれましょう
緑と言う名の 手垢に塗れて
故に孤独さえも 踏み潰し 己を晒す
季を巡り香を帯びた その軌跡に百花線乱
死生に灯は揺れている その鼓動は命の詩
叩き付けた 音の無い叫びは
鳴咽に溺れ 形を成さぬまま
痛みに打ちがれましょう
録と言う 名の手垢に塗れて
人が触れた夢は 脆くも 現と混ざり合う
暁は焼き尽くす黒い間を
然れども 白い間が覆い尽くす
私は夢見鳥人は虚空に 何を見るか
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