火をおこせ 木をくべろ 今宵は十六夜
初恋を偲びながら いざ酔い 酒を注げ
夜空ふんわり雲が往く 火の粉が舞い上がる
あれは土星か 木星か さて螢か幻か
我等どの道 ひとり旅
風も哀れの 風媒花
ここをせんどの盛り上がり
旅は道連れ世は情
友よ 友よ 頼りなき友よ ずぼんが焦げておるぞ
ふと黙るその一瞬を 虫の音が埋めてゆく
照れ乍ら恋を語る おまえが愛しくなる
時はゆく時はゆく 土足で胸こじあけて
負けるもんか 負けるもんかと 何故か昂ぶる心
我等どの道 風まかせ
子供の顔で生きている
宝の地図の切れ端を
信じて 生命 無駄に はしゃぐ
友よ 友よ 情無き友よ 酒をこちらにも廻せ
我等どの道 ひとり旅
風も哀れの 風媒花
上を下への大騒ぎ
一里踏み出しゃ旅の空
友よ 友よ ふがいなき友よ 寝るにはまだ早いぞ
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