暗い地下街の階段を登ると
海抜37メートルのプレート
鋭い冬の太陽の光で
瞼の裏に彼岸花が咲く
ビルの隙間で加速した風が
鈍く反響し人の声のように聞こえる
「もうすぐリキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる」
早朝の新宿のガードレールに座って
行き交う人たちの流れを見ている
当たり前だけど12月は寒い
俺はもう何年もここでこうしている
帰る人、向かう人、歯を食いしばる人、泣いてる人
調子はどう?バビロン東京
お前ずいぶん縮んだんじゃないか?
地下鉄が吹き上げる上昇気流が
薄っぺらなコートの襟を揺らしている
当たり前だけど12月は寒い
11月のことは上手く思い出せない
遠くから近づいてくるサイレンが
風で歪められて人の声のように聞こえる
「もうすぐリキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる」
リキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる
リキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる
花は枯れ、風が止まり、恋人たちが消えたあとに
リキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる
両手に杖をついたノマドが
歯のない口で話しかけてくる
虹の話を聞きにきたのか?
悪いけどあれは全部嘘っぱち
餓鬼の気を引くためだけに作られた
締切型の娑婆臭いコピー
だいたい虹ってそもそも水だし
単なる光の屈折とかだし
待てど暮らせど
リキッドレインボウはやってこない
瞼の裏に花は咲かないし
サイレンなんて聞こえないし
当たり前だけど12月は寒い
ていうかもう何年も12月なんじゃないか?
学習しないとカモにされるぜ
来月も同じ12月がやってくるぜ
相変わらずだよ
好きなようにやってる
ガタガタガタガタ言われるけどね
あの頃のことを覚えているか?
いま気温はどんどん上昇していく
通りにいろんな食い物のにおいや
夏草のにおいが戻ってくる
何万キロも走ってきたあとの
お前はまるで消しゴムのカスのよう
リキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる
リキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる
花は枯れ、風が止まり、恋人たちが消えたあとに
リキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる
愛する人に捧げるために
毎日汗をかいて働こう
生きていこう 幸せになろう
Have a nice day, babylon TOKYO
いつかまた新宿に来ることがあったら
ドブ臭い川べりでビールを飲もう
いつかリキッドレインボウがやってきて
俺たちみんなを助けてくれる
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