あと10秒で お湯が沸いたら 会いに行こう 割った卵 黄身が2つなら 伝えに行こう 無理そうな奇跡 毎朝1つ1つ並べて 情けないこの背中が 押されるのを待っている Drop by drop 私の心ポタポタそっと落として Drop by drop 熱いカップに残ったものは 一抹の不安で 美味しくないの 深い深い後悔で 美味しくないの 私は全然 美味しくないの 今日も苦い珈琲 drop by drop Drop by drop 焦げてしまった 目玉焼きを見て わかっているって 薄っぺらい勇気 そのままにしたら 焦げて消えてしまうって 答えが出てしまうことを 避けて朝を迎え続けたら いつの間にブラックのまま 飲めるようになっていた ちゃんと傷つかなくちゃいけないことも あなたに言わなきゃいけないことも わかって溜めていた 私もうそろそろ美味しい珈琲が飲みたいの Drop by drop 苦さにずっと甘えてきた私は Drop by drop 今なら言えそうだ あなたに会いに行くよ Drop by drop 焦げてしまいそうな夜があっても Drop by drop また私をポタポタ落とせば いっぱいのお砂糖も かなわないの 純粋なものには 何も勝てないの 可憐な香りに ミツバチが忙しい 起き抜けの私に おまじないみたいに Drop by drop Drop by drop Drop by drop あと10秒でお湯が湧くから美味しいコーヒーを