爛(ただ)る灰土(かいど)に独り 落つる涕(なみだ)
涸れて 何時(いつ)の間にか
復(かえ)らぬ 天(そら)を仰ぎ 手繰(たぐ)る想い 只の慰み
交(こ)ふ 人の簇(むら)が 同じ貌(かたち)に見える
安らぎを(汚穢(おわい)の)
望む末路は(末路は)鬼の国
今 此の身を砕いて 戦慄(わななき)も 傷みも
遮る 無明(むみょう)で 抱いて
♪
罪無き稚(やや)と双(ふた)り 屍に 抱かれて 幾(いく)そ度(たび)か
阿(おもね)る 顔に嘔吐(えず)き 吐(たぐ)る念(おも)い 誰を慰み
障(そ)ふ 胸の臆で 叫(わめ)く己(おのれ)を除く
明けぬ化作(けさ)(然(さ)こそが)
餓鬼の眼(まなこ)に(眼に)見えぬ水
今 裁きを下して 吃(まななき)も 怒りも
絶え滅(き)ゆ 墓標を 抱いて
♪
戻れぬなら 黒で閉ざす
貴方の探す女(ひと)は 待たなかった
今 此の身を砕いて 戦慄(わななき)も 傷みも
愛子(まなこ)の 乳汁(ちしる)と
今 裁きを下して 憐れみも 歎(なげ)きも
刻意(こくい)の 柩と 焼(く)べて
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