君は窓の中
いつのまにか
コックリ コックリ
眠ってしまったみたい
ぼくは窓の外
降りしきる雪の中
ひとりかけようと
ズボンをぬいている
ここ吹き嵐れるオホーツクの海を前にして
ぼくはとばされた一枚の紙きれだよ
そこに書かれた一行の書きおき
やがて月がでて サロマ湖のほとり
眠り白鳥もおきて歌い出す
月は空高く サロマ湖の上
陸の小舟も今夜旅に出る
ほら空にはハマナスの花が咲きみだれ
気がついてみるとぼくはもう
もう誰も信じちゃ いないみたい
犬が吠えるよ 煙草屋の屋根の上
オホーツクがいまにもあふれそうだし
漁師たちはトラックにまたがり
花咲く町のキャバレーへ
ぼくは君と二人
ふとんの中
風は湖をわたり
遠くの窓あかり
小さな欲望のほのおがゆれるよ
密漁の夜の 漁師たちは
サロマ湖のほとり
大木のようなサケに
抱かれて眠る
密漁の夜 漁師たちは
ストーブをかこみ
果てのない ほら話しに
顔を赤らめる
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