体ごと引き寄せる乱暴なキスに
身を委ねた背中が鳴らすクラクション
少し込み入った事情の二人の逢瀬には
カーステから流れる流行うたは似合わない
恋の炎 消せずにいて 泣いているんだけれど
燃え尽きると知りながらも火に入る羽虫に
ねえもっと愛を聞かせて 口癖のように抱いて
優しく傷つけて 決してあやまらないで
会えない時間を全部あなたのそばにいられる一日に
引き換えても構わない
親密な距離の外に広がる世界に今さら
まだ意味が残っているとは思えない
ひとつ身震いをしてエンジンが止まった
言葉探すあなたから逃げるように降りた
悲しくても悲しくても 気付かない振りをして
まだひととき あとひととき 夢を見ていましょう
ねえもっと朝を遠ざけて 言い訳の前に触れて
さよならから遠い 夏の海の音が聞こえてる
恋心はなぜいつも悲しみを引き寄せるの?
そうじゃなきゃ恋とは呼べないのかな?
あなたと この恋心に 振り回されている私が馬鹿みたい
どこかへあなたが連れ去ってよ
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