錆びついた鉄格子
血でしたためた 招待状
無花果の色のような
コウモリが出迎えた
血のような夕焼けが
ひび割れたレンガを燃やせば
悲鳴の様な音で
禁断のドアが開く
くたびれたタキシード
やけに冷たい手の黒服は
怖いくらいの笑みで
私を招き入れた
浮かび上がる闇が古時計の合図とともに
ロウソクに火を灯し宴の始まり告げた
さぁさぁさぁ
ようこそ此処へ
踊りましょう
もう戻れない禁断の実を
召し上がれ
そっとヴァンパイアの唇に委ね
真っ赤なワイングラスに降らせて
もっとナンセンスな取引をしよう
今夜だけは貴方のもの
感傷的な夜さ
壊れたピアノが叫ぶ
赤茶けた鍵盤で歌う
私の闇
ねぇねぇねぇ
まだ足りない
もっと欲しいの
止めないで欲しい 夜が明けるまで
愛してよ
そっとヴァンパイアの唇に委ね
真っ赤なワイングラスを満たして
もっとナンセンスな取引をしてよ
今夜だけは貴方のもの
今夜だけは私のもの
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