ふわり 湯気の向こう側に
浮かびあがる影は あなたの姿
やがて 消えてしまうだろな
洗い立ての髪が 冷たくなる
悪気のない嘘に 心は目を瞑るの
そらす息の隙間から 落ちる
強がりは 蜃気楼
くらくら燃える はらはら揺れる
ぬくもりが 帯を紐解く
逢えない日も 抱いていて
うらはら涙 ちりぢり舞うの
愛してるなんて 言わないでいて
粋に散るのよ -SAKURA-
ひゅるり 素肌を刺す風よ
名残惜しむように 木々はざわめく
どうか 振り向かないでいて
泣きそうな顔など 見せたくない
一人で味わえぬ 罪は媚薬のようね
うたかたの旅の宿に けむる
高鳴りは 万華鏡
湯の花 乱れ咲けば 薄紅色の 夢の後先
花の命短し 恋せよ乙女 気高き花よ
ひりひり愛が じりじり焦れる
いさぎよい 恋の去り際
残酷にも 美しい
ほろほろ消える つれづれ星に
本当の気持ち 隠したままに
紅を引くのよ -SAKURA-
くらくら燃える はらはら揺れる
ぬくもりが 帯を紐解く
逢えない日も 抱いていて
うらはら涙 ちりぢり舞うの
愛してるなんて 言わないでいて
粋に散るのよ -SAKURA-
浮世しぐれの 純情-SAKURA-
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