「寄り道してみようか」みたいな
まるで軽い口調で
未来すら変えてしまう
違う彩(イロ)で塗ってしまう
いつもそう あなたは
この想いを連れ去っていく
掬われた金魚の
気持ちも知らないのに
素直になれない
なぜ唇はつむぐの
さかしまの言葉
意地悪なのは
あなたなんかじゃない
孤独を感じる歪な心
底まで沈んだ気持ちがほら
水面(ミナモ)で酸素求め
あと何度 機会逃すの
くやし涙こぼれてくる
「大丈夫」あなたは
ありきたりなセリフのくせに
涙も金魚も掬い
取ってしまうのね ああ
苦しい気持ち
気付いてしまった時は
すでに遅かった
あなた無しでは
過去も未来もない
息すら上手に吸えないの
揺るがない大きな背中
どうして? 敵わなくてくやしくて
また涙 溢れてく
優しさが胸を貫くの
一人でも平気なんでしょう?
ただ 揺さぶりたい気持ちで
どうか どうか この日が終わる前に
一歩でも近づけたら
たった一言
ありがとうと伝えたい
永遠の今に
時計の針が分かれ道刻む
あなたは無邪気に手を振るの
もう一度もしも振り返ったら
この想いの断片を
今はまだい一つだけ...
いつかまっすぐになれるように
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