青の夜が近づいた僕の右腕は
拙い人質を取って 迷路に迷い込んだの
右に抱える無表情の人間兵器
哀を湛えて 静かに僕を見つめるのだろう
最期に言うこと無いのですか、と問うたなら
涙も浮かべず、ただ、一度だけ首を振る
遺書書き、靴脱ぎ、一歩砂の上踏み出せば
今更湧き出(いで)る 君を抱きたい衝動が
夜の海に浸した歪な愛、永遠に成れ
極めれば極めるほど腐っていく、ならば此処で止まれ
君を想う此の気持ち 僕ごと捧げよう君に
一言好きだと言えばこんなの止めてあげるのに
采を振れよ、君に選ばしてやるからさ
此処で死ぬか、未来永劫僕を愛せ
語らず、自然に僕の両手を捕らえたら、
冷たい二月の漣(さざなみ)へと後退(あとずさ)る
慈愛の溢れる月が君を照らした時
今更湧き出る 生きたいという衝動が
夜の海に浸した歪な愛、永遠に成れ
溶け出した君の心を固めて、玄関に飾ろう
君を想う此の気持ち 僕ごと捧げよう君に
一言好きだと言えばこんなの止めてあげるのに
貴方が死を望むなら、私何時でも
此の命、差し上げます!
それほど貴方のことを愛して居ます、心から
でもそんなこと言わない、貴方の気持ちが冷めてしまうから
夜の海に浸した歪な愛、永遠に成れ
極めれば極めるほど腐っていく、ならば此処で止まれ
貴方の其の炎を弱くする私の真実は
石で括り海に沈めれば良いの 万事解決さ
夜の海に浸した歪な愛、永遠に成れ
溶け出した君の心を固めて、玄関に飾ろう
君を想う此の気持ち 僕ごと捧げよう君に
一言好きだと言えばこんなの止めてあげるのに
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