月夜の夜 闇を駆け抜ける 鉄の車輪を
音も無く運ぶ 奈落の森 その奥深く
今宵もまた 穢れさえ知らぬ その血求めて
窓の外彷徨う 黒き影が 舞う
凍りつく様な眼差しと 囁く声で誘わせて
絡みつく吐息に 誘い込まれ
白き首筋へと
忍び寄る 誘惑の影
目瞬きすら する間もなく
目を開けても 何も見えず
声を上げても 届かない
捧げた 二つの 傷から
終わりなき 久遠の日々が
覚醒する
虚ろに 抱かれながら
鏡に 映し出した
蒼ざめた私の 肩を抱いた
貴方が 差し出したのは
私のための 小さな棺
流れ行く 私の命が
儚く散る 花弁の様に
敷き詰めた 真紅の
花園に抱かれて 眠り
私が消えてゆく
霧がけぶる 闇を抜けて
辿り着いたのは 貴方の城
壁に掲げた 朽ち果てた肖像は
悲しげに微笑む
月明かりが 窓を射して
照らしだしたのは 白のドレス
貴方がくれた 永遠の夜がいま
静かに訪れる
覚え無き 喉の 渇きと
押さえきれぬ この手の震えが
欲望の ままに 私を
目覚めさせる 狂気の開放
研ぎ澄まされた
痛みにも似た 感覚が
私のなか 蠢く
そしていつしか
罪無きものを 貪り喰らう
非情の 性に 目覚める
静かな夜
足元を照らす 月の光の
まどろみに揺れる 邪悪の森
木々がざわめく
今夜もまた
渇きを潤す その血求めて
眠りにつく街を 黒き蝶が 舞う
憂いに満ちた 眼差しと
濡れる素肌で 誘わせて
強かに貴方を 包み込んで
魔境の旅路へと 誘いこむ 妖艶の罠
あやかしの 言葉交わして
背中へ刻む 爪痕で
縛り付けたら 逃がさない
奪った 二つの 傷から
溢れ出す 生命(いのち)の欠片
闇へ溶かす
運命(さだめ)に 巻かれながら
目瞬きすら する間もなく
目を開けても 何も見えず
声を上げても 届かない
捧げた 二つの 傷から
終わりなき 久遠の日々が
覚醒する
虚ろに 抱かれながら
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