澎湃寄する海原の
大波砕け散る処
常磐の松の緑濃き
秀麗の国秋津州
有史悠々数千載
皇謨仰げばいや高し
玲瓏聳ゆる東海の
芙蓉の嶺を仰ぎては
神州男児の熱血に
我が胸更に躍るかな
嗚呼光栄の国柱
護らで止まじ身を捨てて
古鷹山下水清く
松籟の音冴ゆるとき
明け離れ行く能美島の
影紫に霞む時
進取尚武の旗上げて
送り迎えん四つの年
短艇海に浮かべては
鉄腕櫂も撓むかな
銃剣執りて下り立てば
軍容粛々声もなし
いざ蓋世の気を負いて
不抜の意気を鍛わばや
見よ西欧に咲き誇る
文華の蔭に憂い有り
太平洋を顧り見よ
東亜の空に雲暗し
今にして我勉めずば
護国の任を誰か負う
嗚呼江田島の健男児
時到りなば雲喚びて
天翔け行かん蛟龍の
地に潜むにも似たるかな
斃れて後に止まんとは
我が真心の叫びなれ
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