今思えば 君はいつも幼い頃の
恋の思い出を 大事そうに繰り返して
出会った頃は 不器用に強がるばかりで
しきりに答えを 求めて傷ついていたよね
もっとほら 僕が大人なら
助けられたんだ
君はただ素直に 愛を受け入れただけ
迷わずに少女みたいに
恋を知った頃と 何も変わらず
静けさに佇み 朝焼けを眺めたね
こぼれだす涙を風に
乾かそうと君は空を仰いでた
いたずらに時が急かすせいで
僕らはいつの間にかはぐれた
違う道を歩いた
窓越しのこの街は今も
他人事のようさ
君を忘れたいから
僕のことも忘れて
正しいとか間違いじゃなくて
愛し合ったことに嘘つかずに
かなわない心は
どこへたどり着くだろう
羽根のように空の彼方へ
飛び立っていずれ
見えなくなるんだね
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