追い込んでいたつもりで
いつも影だけを踏まされている
開け放たれたドアに痕だけ残して
幻は消えてしまった
何を壊し何を守る
偽装された秩序も息を殺して
次の駒が動き出す時を
待っているんだろう
喪失と脅迫めいた常識が網を結んで
織り込んだ真相の糸は絡め取られてしまう
目を逸らさないで
不安に耐えきれなくなった心象の果て
見透かさないでくれ
心が剥がれて色付いた
もう疑惑の花が開いて
世界を溶かして
失っていく 壊されてゆく
穏やかな傷さえ
忘れて 引き金を...
快と不快で
縁取る思い出はどんな形だろうか
混ざらないよう鍵をかけて
感情も消えてしまった
(記憶なんて脆すぎて触れたくはない)
織り込んだ真相の糸は絡め取られてしまう
目を逸らさないで
不安に耐えきれなくなった心象の果て
見透かさないでくれ
心が剥がれて色付いた
もう疑惑の花が開いて
『虚構にまようその背中を追い続けていても
全て空想かもしれないと
思考は絶えずに疑いの目を向けている
此処が自分自身なら元より何も無かった場所に
静かな空を与えた貴方はいつかの残滓
その最後の片鱗が消える数秒を
何度も描いてただ此処にいたい
それは憧憬が画面越しの映像みたく
頭の中で懐かしさを語りかけて
見知った世界すらもいつか歪ませながら
違う顔に塗り替えていくような純粋な毒だ
間違いない本心は期待が見たい盲信だ
同じ様な輪郭すら疑う認知のバイアス
死んだような顔で回す火車
造らされた走馬灯 白昼夢が現実を照らす
何もかもがこの手で変えられる
正しい判断は真実の側面でしか無い
一度、変えてしまえば
戻らないと分かっていながら
燦然たるかつてに手を伸ばして
またそのドアを開いた』
不安に耐えきれなくなった心象の果て
見透かさないでくれ
心が剥がれて色付いた
もう疑惑の花が開いて
世界を溶かして
失っていく 壊されてゆく
穏やかな傷さえ
忘れて 引き金を引くだろう
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