僕らの別れは最初から決まっていた
墓石に刻みたいくらいさ
君と過ごした数年は
ピックアップトレーラーに
それぞれ雑魚寝して
寝汗に染み入る虫の声
真空パック夏の情景
ハルキはホントに人生が下手だから
子供のキャッチボールみたいに
全く不器用な放物線
ああ ああ 放り投げた身体が
落下したとある夏の一夜
そこが我が家だって顔で生きてた
道なき道、すらない道
辿ったのではなく描いたのだ
世界は白紙のノートで
留まるにはまだ広すぎる
生きるという名前の列車に乗って
時間の後ろ姿、追い越した
相席をした彼の名は悲しみ
それを知ったのはもうずっと後
夜を散らかし 夏を散らかし
それを露骨に照す夜明け
♪
ライブの打ち上げで
酒癖悪い奴に絡まれて
さっさと逃げ出して、
そいつのバンに立ち小便
美しい記憶はいつも夜だ
ぼろい電飾看板と月と
二人だけが浮き彫りのエッチング画
想像力で飛べるなら
宇宙の果てじゃなく僕の中
見たい景色を掘り返す
墓暴き見たいに掘り返す
でかい夢ほど僕らを汚す
例えば作業服のペンキ跡
ロマンチストはいつも泥まみれ
積み上げたら積み上げた分
その重さで身動きとれないな
世界中全部ガラクタ
眩いばかりのガラクタ
馬鹿でかい音楽、投げやりな酩酊
世界の真理が休符の隙間
愛した彼女は砂漠の一滴
時間の速度で飛び散って干上る
夜を散らかし 夏を散らかし
それを露骨に照らす夜明け
♪
馬鹿笑いした夜が耳鳴りなって
眠れぬ夜に刃先を突き立て
僕らの間に川が横たわる
時間という名前の川が
青春と呼ばれた無残な抜け殻
君が変わったように僕も変わった
僕らの別れは最初から決まってた
一番眩しい恒星ほど
燃え尽きるのも早いんだ
ハルキ、君は僕にとって腫瘍だ
手の施しようない未知への衝動
眩い光ほど誘われる虫
白日の下でどこへ行けばいい?
時の移ろい 人の移ろい
今でも露骨に照らす夜明け
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