洗剤の匂いがする
晴天も見飽きた頃
風船のわれる音で
ウミネコが飛ぶ
炎天下いななく熱
校庭は水玉模様
心臓の潰れる音で
水色吹き散った
透けた指じゃ
あなたの頬を伝う涙
拭えないから
乾くまでそばにいよう
♪
さんざめく痛みも
今じゃ美しくて
逆光を纏うあなたの海に
落ちる
砂の混じる言葉では
味気ないから
こんな日くらいは
悲しい話をしよう
♪
見て鮮やかなブルーで
燃え尽きた舞台
言わないで
余白なきシーンに言葉はいらない
もう行かなくちゃ
最後の鐘が鳴る時間
嗚呼 願わくば今度は
愛されてみたい
洗剤の匂いがする
晴天も見飽きた頃
洗剤の匂いがする
晴天も見飽きた頃
風船のわれる音で
夢から醒める
靡く髪や麗かな瞳の奥に
数えきれない悲しみを見た
透けた指じゃ
あなたの頬を伝う涙
拭えないから
乾くまでそばにいよう
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