例えば世界がガラスの球体で
靴底の裏に透けているとして
愛も涙も手に取るように
見えていたならばどうだろう
真っ先に視線を逸らした君に
僕は一つ安心を覚えて
できるだけ轟音の中で
沈黙に浸っていたくなった
♪
例えば人類の存在証明書が
百億人分 揃っているとして
僕の一枚に載った言葉を
知れるとしたならばどうだろう
そこには無意味な文字の羅列
あるいはただの空白があって
できるだけ目立たないように
そっと破ってみたくなるよ
スケープゴート
僕らはきっと代わりでしかない
スケープゴート
探していた熱源さえ
白黒 モノクロームの感動で
回っているんだって世界は
疑う間もなく終点のベルが鳴った
ここはどこだろう
♪
例えば宇宙や未来の結末が
百億年前 決まっていたとして
最後の最後の一瞬がまさに
今日だとしたならどうだろう
人は(君は)呪っているだろうか
誰もいないような明日を
僕は(何を)歌っているだろうか
恐らく訪れない明日へ
スケープゴート
僕らはきっと代わりでしかない
スケープゴート
探していた熱源さえ
♪
消えない 消せない 音が溶けるように
思い出 遠のいて 焼き増したアイロニー
スケープゴート
僕らはきっと代わりでしかない
スケープゴート
探していた熱源さえ 見失うだけ
白黒 モノクロームの感動で
回っているんだって世界は
疑う間もなく終点のベルが鳴った
バラバラ散らばったまま
ただ問いかけたまた回る世界に
朝陽と君と僕だけ始発を待った
あれはいつだろう
スケープゴート
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