街明かり 華やか エーテル麻酔 の 冷たさ
眠れない 午前二時 全てが 急速に変わる
オイル切れのライター 焼けつくような胃の中
全てがそう嘘なら 本当に よかったのにね
君の首を絞める夢を見た 光の溢れる昼下がり
君の細い喉が跳ねるのを 泣き出しそうな眼で見ていた
核融合炉にさ
飛び込んでみたい と思う 真っ青な 光 包まれて奇麗
核融合炉にさ
飛び込んでみたら そしたら すべてが許されるような気がして
♪
ベランダの向こう側 階段を昇ってゆく音
陰り出した空が 窓ガラスに 部屋に落ちる
拡散する夕暮れ 泣き腫らしたような陽の赤
融けるように少しずつ 少しずつ死んでゆく世界
君の首を絞める夢を見た 春風に揺れるカーテン
乾いて切れた唇から 零れる言葉は泡のよう
核融合炉にさ
飛び込んでみたい と思う 真っ白に 記憶 融かされて消える
核融合炉にさ
飛び込んでみたら また昔みたいに 眠れるような そんな気がして
♪
時計の秒針や テレビの司会者や
そこにいるけど 見えない誰かの 笑い声 飽和して反響する
アレグロ・アジテート
耳鳴りが消えない 止まない
アレグロ・アジテート
耳鳴りが消えない 止まない
♪
誰もみんな消えてく夢を見た
真夜中の 部屋の広さと静寂が
胸につっかえて
上手に 息ができなくなる
核融合炉にさ
飛び込んでみたら そしたら きっと眠るように 消えていけるんだ
僕のいない朝は
今よりずっと 素晴らしくて 全ての歯車が噛み合った
きっと そんな世界だ
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