初めて出会った
あの夜は忘れられないさ 今でも
輝く大きな月が照らす花のカンパス
懐中時計を手のひらに握っていたっけ 今なら
大切にしてた理由わかるような気がする
気まぐれで君が淹れる紅茶は
少しだけ苦手だった そんな事さえ もう
雨が強く窓を打つから
きっと声が届かないんだ
君がここにいない理由を
広い部屋で作り上げても
遠く揺れる君の煙と
厚い雲が交わっていく
見上げたのは灰色の空
冷たい音 振り続く雨
♪
儚い明かりが映し出す 綺麗な姿に見惚れて
いつまでも君が傍にいればいいと思った
揺蕩う時間を愛しいと気づいた あの時
初めて 失う怖さについて考えてみたんだ
思い出の欠片たちも痛みも
雨粒に掻き消され 少しずつ薄れる
風が震え ざわめいた木々
祈りなんて届かないから
君の笑顔 優しい嘘も
全て雨がさらっていった
強く脆い時の流れに
捉えられて受け入れたのは
皮肉めいた運命ですか
零れ落ちる 小さな雫
このまま世界が終わればいいのに
何度も何度も願った
♪
同じ場所にいられないのは
わかっていたはずだったけど
軋む心 掠れた声で
君の名前呼び続けてる
雨が強く窓を打つから
きっと声が届かないんだ
君がここにいない理由を
広い部屋で作り上げても
空を染める止まない雨に
祈りなんて届かないから
君の笑顔 優しい声は
記憶の中 色褪せていく
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