「今夜家に来ないか」
初めて君を誘った
あの日のように
空は鉛色して
風はざわめき
今年も近づく台風12号
すでに打ち寄せる高波
この胸の画面に あの日は
君と見たニュース
窓に近づく雨を
君は気にして
「帰れなくなるよ」と
僕にからかわれた
ただ言葉途切れた
沈黙が苦しいだけの
恋とは呼べないそのひとときを
今瞳を閉じて
永遠の時と感じた
あの頃にはもう
戻れないこと知りながら
すでに僕の気持ちは
君の心の海岸に
上陸してた
外はどしゃぶりのカーテン
心惑わすけど...
「送って行くよ」と
僕に言わせたのは
ただ言葉途切れた
沈黙が苦しいくらい
陰りない時を感じてたから
TVの音だけを
消したその明りの中で
君の唇に届く間の「永遠」を
なぜそのときめきを
大切に出来なかったの
あれから幾つも時は流れて
TVの音だけを
消したその明りの中で
君の唇に届く間の「永遠」を
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