黄昏に漂い 眠りを求め ただ彷徨い
清らかなるものであろうと 邪なるものであろうと
幸なきものを 彼等は憐れみ 光の中へ 帰するのみ
夜陰が降り 星々は寄り添う 近く水面に煌き 遠く空に輝き
月影は深く 安息を護るようにそれらを照らしている
夜明けを望め 暁光を仰げ 眠りの殻を 棄て 火輪の息吹を感じよ
生命は脈動し 仄明かりを見る
世界は開かれた 千の歌声
低く流れる光 棚引く霧と
真珠のように 滴る雫
鮮やかな色彩 吹き抜けるよう
永遠の光 閃光のごとく
眩んだ視界
絡みつく激情の全て 愛情 歓喜 悲痛 深淵より燃え盛る 生命の焔
虹は 朧にかすみ あるいは 鮮やかに描く 鏡のごとく
「彩られた映像として掴めるもの」
愚かな皇帝 享楽の徒 崩れる城で 滅びを待つ 「触れぬものは遥か遠く」 「掴めぬものは存在せず」
禍を招く 暗澹の中で 盲目な者よ 口ぐちに叫ぶ 「数えぬものは真実ではなく」「測らぬものは重さはない」
深く埋まれるもの 伸ばす腕を与え 猜忌の渦に問いかける
日天 金であり
水銀 寄り添うように
月天 気紛れ遊び
遊星が巡る
金星 誘惑の眼
火星 脅し威され
木星 依然として
土星は届かない
失い熔けた 光背を 掬い
怖れるままに 昇り落ちてく
刻む 罪過を繋ぎ 今も 空に溺れて
至りし 深き 寂寥の果て 届かぬ 遥か境界
死すべきものよ その名に於いて
貴女という虚無を求めて
際限ない処に座を占め 永遠の寂寥に群れ集う
生命なくして動く 生命の形骸が漂い
かつて光と仮象の中に存在した一切が 永遠を願い回っている
それらは分かれ あるいは日の天幕へ あるいは夜の穹窿 へと遣わす
灼熱の鍵で触れ 香りは歌を奏で 霧は伸び旋律となる
煙る音は 形を成し その姿を顕わにする
転回し永続する現在において 嘗て鏡に映ったものなど ここにあるものの泡沫の影である
それは深くにある源泉と 情熱の奔流と 思慕 愛情 崇拝 狂乱とを捧げるに値する
「灯火が仄かに照らしている 歪んだ笑みを浮かべる者は
私に迫る呪い 闇と恐れに包まれている」
「さて――そろそろ、見せかけの焔の戯れは終いだ――」
その仮装を脱ぎ捨て 再び火影に迷い込む
底に辿り着けば 三本脚の象徴が照らしている
そこは寂寞 空虚な世界
生命の根本たる図式 類型 形成 変形が永遠に形態を造りだしている
既に存在するものから逃れ 存在せぬものを楽しみ
また、被造物が漂うなか 形を造り 形を変え 永遠なる永遠の遊びに興じている
彼女たちに見つかることはないだろう 彼女たちは影絵しか見えることができないのだから
喪い融けた 闇を 彷徨い
怖れぬ故に 手を伸ばすだろう
やがて 名前も知らぬ 扉の 鍵を掴んで
過ぎ去る 空よ 孤独を超えて まだ見ぬ 遥か深淵
生きゆくものよ 母を巡りて
貴女という虚無を求めて
至りし 深き 寂寥の果て 届かぬ 遥か境界
死すべきものよ その名に於いて
貴女という虚無を求めて
遍く光の中
空っぽな嘘 聞き飽きた陳腐な歌
白昼の夢で
闇に棲んでいる 隠したものの在り処を
透明な 声で歌い続けても 愚かな君は聴こえない
見えぬ扉を開けて
白く 気高く 飛び立つ
暗く 遠く ささめく 故に
醒めない空想を見た まま
凄惨たる夜の残滓 幻影は幾度となく繰り返される
傲慢な心は やがて破滅を齎すだろう
篝火は赤く燃え 吐き息は流れた血の如く
夜の幻想は 異形の円舞を映し
欠けた月が昇ると やがてそれらは消え 篝火は蒼く燃える
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