「予報は当たったみたいだね」
寒空に粉雪
うつむく君の瞳の奥
アスファルトだけ 滲んでいく
言葉にできない弱さ
吐息にまた変われば 曇る横顔
ひら ひら ひら 降り頻る雪たち
君 過去 未来 白く染め 嘘にする
何故 何故 何故 脆く 消えるのだろう
綺麗 嫌い 綺麗 雪のせいにしようとした
八月 木洩れ日の下で
舞う影に焦がれた
雨さえ晴れに変えるような
そんな笑顔が好きだった
想い出が 美しいだけ
吹く風の冷たさが 胸に刺さるよ
♪
「やさしさだなんて 全部大嘘だ」
そうやって 傷付かぬように
隠してきた君の答えを 僕に聞かせてよ
ひとつ ふたつ みっつ 二人の足跡が
白く 皓く 消えちゃう前に
最後にちゃんと伝えたいんだよ
あの夏の日 君に恋したことを
もう戻らない季節を知る雪に
「綺麗」と笑み それぞれの明日へ
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