結婚したんだ 言われて見せられた奥さま
画面の向こう 笑ってる顔にはもう女の文字はなくて
家族ってこういうことかな ビールの泡がのぼっていく
カウンター並んだ二人はどう見えるのかな
一度だけ 酒の勢いで
あやまる君は靴下 裏返しのまま出て行った
わたしの気持ちに気付いてることに
わたしは気付いてるから
君のずるいところも包んであげるつもりだったのに
薫る風 通る風になびく二人の影
わたしだけ薄くなる
さよなら なんて言えないや
涙さえ 見せないでいるのはわたしのため
まだそばにいたいから
肩が触れない位にいさせて
終電間際に そわそわしている旦那さま
かわいい奥さんが待っているんでしょ、
なんて余計な助け舟
おごりおごられることはナシ 絶対の二人の決め事
降り出した雨 君は一度も振り返らない
春が来て ちゃんと夏が来て
秋と冬が来る みたいに友達なんだろう
梅雨があることも知ってて
それでも四季と呼んでるように
当たり前なんだ それが嬉しくてやっぱり悲しくて
夜の雨 通り雨に濡れる わたしの影
少しだけ泣けてくる
さよなら いつかするのかな
その日まで 言わないでいられるよ
隠すから まだそばにいさせて
たまにでいい 君のずるいとこ見せて
♪
わたしは こんなに やなやつ だったんだ
わたしは こんなに 君だけ なんだな
その日まで 見せて夢 その日まで
薫る風 通る風になびく二人の影
わたしだけ薄くなる
さよなら 君はしてたんだ
涙さえ 拭えない君のその指先に リングが灯る頃
きっとこの恋は 風に揺れてる
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