泡沫の光が写すのはいつかの横顔
未だ手は届かず
灯火は消えかけて
黒に染まった雪は
もう白には戻せない
ずっと前から知っていたはずなのに
染まる赤に触れた温もりを
秋の残り香が鮮明に思い出させる
季節と共に移ろう感情を
壊れないように紡ぎ
溢れた想いと言葉が
僕らが描いた憧憬
今はもう淡く遠くて
望んだ今は明日に溶けて消えた
何度だって躊躇った
僕は未だに後悔に囚われたままだ
それでも忘れてしまうのは
余りにも悲しすぎて
いつかの星に祈り続けている
願いの欠片掻き集め咲いて散った
冬の星になぞらえた祈りは遠く
砂上に咲き誇る永遠も枯れた
残照が照らす君の影に隠れ
この声も儚く朽ちて行く
祈りは行き場を無くして
震える君は笑った
紡いだ昨日を失くして
叶わない明日を拒んだ
流した涙は頬を伝って
過去に溶けて行く
この手から零れ落ちた想いは
足下に散りばめられた星屑と
混ざり合って今はもう
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