気付かぬほどに少しづつ
季節は色を変え巡っていく
星降る静寂の夜に
澄みきった風が吹いている
それで上昇気流に乗って月まで行こう
儚い街を見下ろして束の間ランデブー
限りある銀河の中で
三次元の海を泳ぐ
曖昧と切望の狭間で
定められた永遠を
ひたすら幸せな瞬間も
終わりが来ることは知っていた
それであの日の涙は乾いたかい?
どデカいリアルな魔物は倒せたかい?
平凡な暮らしの中で
作られていた幻影を
流れ着いてまた流れての
繰り返し 原子の隅で
嵐に打たれて 苦しみ悶えて
意味もなく踊ったりして
三次元の海を泳ぐ
予期せぬ生命たちの燃える果て
存在の証明すらないこの命ですら
雨上がり曇天の切れ間から
覗いた光線のように
真っ直ぐ誰かを照らしてる
でもそんな小さな声も知ることなく
宇宙は今日も広がり続ける
ただ美しく
いつだって
流れついて また流れての
繰り返し 原子の隅で
嵐に打たれて 苦しみ悶えて
意味もなく踊ったりして
三次元の海を泳ぐ
曖昧と切望の狭間で
定められた永遠を遊ぶ
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