風前に揺らめく灯り
人々は過ぎゆくばかり
心さえ霞んだ街に
雪積もる旅路よ
栄華を極めし花も
やがては日向より散りゆく
春の陽に抱かれた日が
歴史を染め彷徨う
シネマで観たような街並み
線路に続いた道よ
モノクロに射す太陽が
身を焦がしてく
迫りくる闇が 凍る空が
僕を抱く陽だまりみたいだ
どこにも逃げ場などない
嗚呼 この世は地獄
"I"のない大人が 愛を説いて
人々は右往左往する
そろそろ眠りたい
あなたの優しさに抱かれて
昏がりに宿す灯り
人々は俯く素振り
誰も皆まともじゃない
崖に立つ旅路よ
シネマで観たような街並み
ホテルに続いた道よ
モノクロに射す太陽が
身を焦がしてく
打ち付ける風が 舞う雪が
僕を抱く陽だまりみたいだ
どこにも逃げ場などない
嗚呼 この世は地獄
"I"のない大人が 愛を説いて
人々は右往左往する
そろそろ眠りたい
あなたの背を枕に
どこか射す光が 救いの手でも
もう僕は己じゃ立てない
暗闇の中から
あなたに花束を捧げよう
咲き誇る思いを
いつしか汚れてしまった街で
あの日の影を探そう
(End)
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