未完成な空 夢を乗せた 白い飛行機雲
夏の隅で 溢れる音 蝉の声が 掻き消す
どうして 視界の色もラムネ瓶のように
綺麗に透けているのに
君の姿 滲んで見えなくなった
長い八月の夕暮れが包む街
取り残されていた 君の影
意地悪な 夏が 仕向けたイタズラだ
僕は いつも 遠回りばかりするの
カラカラになるくらい 声枯らして
地平線に響かせ 産声を 色付けた未来の先には
君は待ってくれているかな
止まらないわ 加速してく
夢の続きをまだ観たいから 二人きり見上げた夜空へ
今 進み 続く
眠れない夜 風を切り裂いて進む僕
行く宛もなく ただ真っ直ぐ
光射す方へ歩いた
僕ら 幼くて失ったものが
抱えきれないほどに沢山ある
今まで 過ごしてきた時間は 一つも消えはしない
霧がかかる前に 連れ出さなきゃだなんて
おとぎ話のように かっこつけてばかりの
僕じゃ何も出来ないの
影送り 見上げた
空は今日も 太陽が僕らを照らし出す
溶けて落ちて 消えなくなった
アイスみたいになくなる恋
忘れないよと照らし続ける
胸焦がした夏の思い出も
消えないように握りしめて
また 信じ 歩いた
巻き戻す
あの日の空 届きそうで
綺麗な青
もう一度 足を踏み出した先には
光る 明日が 伸ばした先にあった
泣き止んだ 僕の声が いつか
藍色な世界に 響いたら
零れる光と交わって 抱いて
雨上がり 夜空に咲く 花びら輝きを放った
地平線超えて進むんだ
正解なんてひとつもない
もし世界が滅びようとも
僕ら歩く足は止めないさ
信じて 未来に抗って
さぁ 今だ 進もう
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