アパートの前 端に寄せた三輪車は
(忘れられて)
近くに住んでいる子供のものだろう
(迷子みたい)
青い塗料が落ちたのは
放置した愛のせい
月日は過ぎる
(わがままに)
僕はここだよ
(大人になってしまったけど)
大きな声で
(何も変わっていないんだ)
叫んでるのに…
(そんなの嘘だとバレているよね)
思い出に乗りたい
小さ過ぎたとしても…
ひっくり返り 雨ざらしの三輪車が
(寂しそうで)
誰かにとって大事なものだったのに…
(邪魔なだけだ)
人間の気持ちが錆びるのは
しあわせになれすぎて
普通になるから
(ときめきも)
君はどこなの?
(あれからずっと会っていないし)
あの頃のように
(アパート引っ越したと聞いた)
会いたいけれど
(昔のことなんか興味ないか)
三輪車に乗れない
街の灯りがいつのまにか点いている
「もうこんな時間なのかなんて空の気配で気づいて」
影法師の長さがなんだか懐かしかった
何かに夢中になるっていいもんだ
僕はここだよ
(大人になってしまったけど)
大きな声で
(何も変わっていないんだ)
叫んでるのに…
(そんなの嘘だとバレているよね)
思い出に乗りたい
君はどこなの?
(あれからずっと会っていないし)
あの頃のように
(アパート引っ越したと聞いた)
会いたいけれど
(昔のことなんか興味ないか)
三輪車に乗れない
僕はもう子供じゃない
僕は三輪車のベルを鳴らした
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