散り際
始まりを知っていた
僕らは透明で純粋な青さを
大人びた赤で染めた
君は桜の子
♪
僕ら同じ髪色で
同じ肌をしていたら
千切れそうな君の体全て
知れた気になれるだろう
でもいいよ
何になれるか知らない
君も春しか出会えない
それでいいじゃん
不確定なもんだろう
散り際
始まりを知っていた
僕らは透明で純粋な青さを
塩漬けで飲み込んだ
君は桜の子
♪
突然現れた君は
台を奪い去ってったんだ
春風のように舞うように
君はどこかへ消えたんだ
だから春になれば
僕はこの道を歩く
何年でもそこにいる
君を探している
散り際
始まりを知っていた
僕らは一瞬で散ってしまう青さを
受け入れられないまんま大人になってく
♪
例えば僕が桜ならば
君と共に散れたなら
土の中で君の手を繋いで空に恋をしよう
世迷言に僕は何度でも君を重ねている
散り際
花弁は知っていた
僕らは透明で純粋な青さを
大人びた赤で消した
出会うたび巡るさようなら
春ばかり待っている
僕だけ透明で純粋な青さを
受け入れられないよ
君は桜の子
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