そら乾(そら)のどこまでも
紅柄(べにがら)色の雨が降る
ちも坤(ち)もどこまでも
鉄錆びた色の土を踏む
勝った負けたは世の倣いならば
従う他に路(みち)もなく
しかしその数多のうらましきごと
このままで済まされようか?
茜さす空の色は高く
稲穂は重く頭垂れ
しかるに敬うもののかげなく
主なき大地の果てに
負け路を歩くよ
屍の山を歩くものには
一踏み二踏みなお足りぬ
行く道来た道辿らせはせぬ
けして戻れぬ修羅の道
覇ち道を歩けよ
...果てどなく。どこまで?
われが束ねた無上の大地 そのまま全部持っていけ
世はかくも うつろい
捨つる神あり拾う神あり
外様のものの手で命あらんことを
されど これは
誰に働く狼藉なるか
そを忘れることけして許しなどせぬ
その簒奪者(かみ)の名
永代永代永代恨んでやろう
同じ口にて異なる名を呼ぶ
寿ぐ絆も虚しく
昨日が如何にハレていようとも
明日の行方はつゆ知らず
負け犬の末路よ
護られるものの弱さ故に
常に寄らば大樹の陰
その祈りは誰が為のものか
倒々誰も知らぬまま
勝利者に届くか
...そのものも。いつまで?
われが束ねた数多の信仰(おもい) そのまま全部投げ遣って
世はかくも うつろう
捨つる民あり拾う民あり
外様の者の手に命あらんことを
されど それは
誰に働く亡恩なるか
そを忘れることけして許しなどせぬ
その背信(うらぎり)者の名
永代永代永代呪ってやろう
病ませ流行らせ 凶事の限り
草の根一つ生やさずなって
われが束ねた穢れを満たす
覚悟はいかなるものか
世はかくも うつろい
捨つる地もなし拾う天もなし
外様のモノの身に命あらんことを
生きて 贖(あがな)え
けして滅びること叶わぬよう
この名と供にして忘れられぬよう
この天地の全て
永代永代永代永代永代
永代永代永代永代祟ってやろう
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