水上から 花は道も狭に
木漏れ日が足を止めたら
其処でお別れ
口に残る ずっと好きでした
恋い焦がれている時間など
ボクにないのだ
間違っても 間違っても
「君は恋しちゃいけないよ」
バレないように耳打ちした
あの日は遥かの空
夜桜よ舞え 踊れ
夢と歌詠鳥を乗せて
翌なき春まで行け
たとえ君が忘れてしまっても
涼風よ舞え 踊れ
夏と汗ばむ君の髪が雲に隠れても
ずっと見惚れたい
季節の折々にて
♪
あやすように 伽してくれた夜は
掬えども指の隙間を
するり溶けていく
君に触れて 優しくされてから
待ち望んでいた季節が
いたずらに過ぎる
間違ったな 間違ったな
「君に恋してしまったな」
甘いものはもういらないくらい
好きみたいです
秋雨よ舞え 踊れ
白帝と律の調べ
頬の下紅葉 雨催い
憂いを 傘で寄り添う理由に
風花よ舞え 踊れ
夜の静寂を連れて
その手 左のぽっけに入れたら
寄り添おう
季節の折々にて
♪
あぁ
♪
四季折々の風が 君を素敵に飾る
遠い夢のまた夢へ
ボクを連れて行ってよ
春と黒髪 夏の浅瀬
秋色の頬 冬は寝起きの悪い君も
ボクは ボクは どれも好きだったよ
山紫水明 染まる君と
百花繚乱の日々よ
記憶の彼方へ
ずっと見惚れたい ずっと触りたい
さよなら さよなら
季節の折々にて
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