校庭の楡の木陰
リルケの詩集をめくり
唇が動いている
君は今 胸の奥に
どんな悩みを抱えて
そよ風に吹かれるのか?
遠くから
気づかれず
そっと守ってあげたい
眼差しは
君を暖かくするよ
太陽
恋を語る詩人になれなくて...
言葉を飾るより
無口な僕でいる
恋を語る詩人になれなくて...
ときめきは ときめきのまま
野に咲く花であればいい
♪
紺色のセーラー服
リボンを結び直して
微笑んで走り出した
その場所で見つけたのは
きっと答えではなくて
青春という名の道
すぐそばを
過ぎて行く
ほのかな石鹸の香り
振り向けば
君のその後ろ姿に
木漏れ日
語るだけで消えてしまいそうな...
伝えることよりも
大事なものがある
語るだけで消えてしまいそうな...
切なさは 切なさのまま
愛おしい花であればいい
♪
恋を語る詩人になれなくて...
言葉を飾るより
無口な僕でいる
恋を語る詩人になれなくて...
ときめきは ときめきのまま
野に咲く花であればいい
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