蛍光灯に蛾がじゃれている
感電死に枯れ落ちていく
僕はそれを黙り込み見つめている
何でまた胸が痛いのかな
一瞬だけ吹雪が荒れる
朝焼けのせいです
この部屋青く染まれば
鬱陶しい存在一つ
性懲りも無いね
時間厳守で現れて来た
さっきからドアの隙間から見ている髪の長い少女は白いワンピースが似合う
バタバタ走り回り耳障り
御機嫌斜めな僕は髪を掴んで浴槽に閉ざす
こんな創り話が何のために在るのか
きっと意味すら理解出来ずに淡々と謡う君が居る
こんな創り話を死ぬまで突き通せば
きっと嘘も嘘では無くなって幽霊に会える気がしてた
一瞬だけ炎上して行く
夕焼けのせいです
この部屋赤く染まれば
さっきから天井に見え隠れしている髪の長い少女の黒い影が見つからない
あんまり悲しそうにしているから
御機嫌斜めな僕は「仕方無い...。」と華を添えました
こんな創り話が何のために在るのか
きっと今でも理解出来ずに淡々と謡う君が居る
こんな創り話を死ぬまで突き通せばきっと嘘も嘘では無くなって
「ねぇ?」
こんなにもあなたは綺麗で
こんなにもあなたは聡明で
こんなにもあなたはあなたで
こんなにもあなたを愛してる
こんなにもあなたは透明で
こんなにもあなたは虚ろで
こんなにもこんなにもあなたは... あなたは... 嗚呼
御覧硝子みたいな身体
修理費は誰が呉れんのさ
堪えきれずに浮かれた花にさえちゃんと相手が居るのにな
灰まみれの季節が黒く愛被れの街を染めてく
大嫌いだ大嫌い
僕は... 僕は...
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