幽霊屋敷の窓からひとつ
知らない誰かの声がする
「眼を向けたら戻れはしない」
お筆のせんせが言っていた
はじめはなんだかわからなかった
もやもやがかったお友達
一人でいるのを赦してくれた
静かな交差点
青空は深い青
到底ここらで買える絵の具じゃ
描ききるったって無理だよ
だからみんな空を見てる
黒か白か問われないこと
それがなんだか心地良かった
君の顔も 君の声も
霞がついてくる
♪
行雲淑女の秘密を隠せ
非のあるところに煙あり
「あなたにどこかで触れた気がする」
輪廻のおままごと
それもそうかこの街じゃ
今更人で居ようとするのも
馬鹿みたいだって思うんだよ
だから僕は君を見てる
黒と黒が混ざり合うこと
それは大概意味がなかった
好きなとこも それ以外も
同じになったから
♪
春風のうららに満ちて
この街の霞が消えてしまったら
また逃げてしまおう
その時選ぶのは
どんな色かわからないけど
受け入れてあげられるように
僕たちは旅をしている
顔を隠したまま
霞がついてくる
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