仇花は心の奥に
気付かれて終わないように
誰よりも無機質であり 美しくあれ
壊れない理想を描くとき
誰かの眼差しを瞞す
嫋やかな感情から
この声は迸る
ああ呼吸ができないまま抱えた痛み
解けずに絡み合う造花の様に
ああ何処へも行けず彷徨えないのならば
鮮やかなモノクロに染まっていく
手に残る僅かな香さえ
偽りの意味だとしても
頭から爪の先まで 馨しくあれ
♪
宵闇、夢を見る
時計の針とナイフは
耽美に踊りだす
机上で為さる遊戯を
厭世、流れ込む
浮世に満ちた嫌悪が
纏わりつくならば
気泡と化せば良いのに
消えてしまえば良いのに
♪
汚れない理想を描くなら
全ての存在は瞞し
今、触れる空想から
この声は迸る
ああ呼吸ができないまま抱えた痛み
永遠に咲き誇る造花の様に
ああ必然として混ざり合うこの色が
鮮やかなモノクロに染まっていく
仇花は心の奥に
気付かれて終わないように
誰よりも純白であり、美しくあれ
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