境界線に居ます
眼前には花が咲いています
花が顔を上げる先には
強烈な生命の在り処が只光ってます
♪
純白の花は
その光で光合成をして瞬く間に成長してゆき
もはや花ではなく まるで塔です
巨大すぎます
The flower are blooming between me and the light
That light is a doorway to awakening
この花は邪魔過ぎる
本能が息を欲している
それは哀しいほど懸命に
現実から乖離していく
この境界線に聳えるお前の名はバベル
真っ白なバベル
重厚なバベル
涙が出るほど美しいのに
生涯でお前ほど邪魔なものはない
私の感覚は私に対して絶対だと思っていた
それが自発的だろうが能動的だろうが受動的だろうが
私は私の中の王だった筈だ
だけどバベル
お前は私の中に咲いているのに
私の生存本能を否定するのか
目の前を塞ぐな
私は王だぞ
本当は
──世界を愛してる
いいえ私は全てを拒絶したいのです
──世界を求めてる
違う
違う
なのに光を見つめています
あ
あぁ
本能が夢を終わらせたがっている
それは無様なほど脆弱に
現実まであと少しなのに
この境界線に聳えるお前の名はバベル
真っ白なバベル
重厚なバベル
ああ もう兎に角うざったい
本能が人を求めている
それは見惚れるほど鮮やかに
背中には虚像のベッド
そして眼前に聳えるお前の名はバベル
忌々しいバベル
消え失せろバベル
涙が出るほど美しいから
私の中の人間が進みたがってました
バベルの向こうで光が呼んでます
知るか
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