翠深き神の杜
射干玉の夜は更け
浮く月の明けしや
夜な夜なと奉げしは
決してもう逢えはしない
きみへ歌う唄を
この聲も 猛る哀しさも
泣くことさえ叶わぬままに
焼きついた灰の光景が
呼吸さえも殺めて記憶を奪う
♪
朽ち果てた塞の神
紅の色映し
千早振る我をして
はらりらと和すきみ
理も 何もかも
切り裂いていけば
その聲も 震える身体も
この手で 嗚呼 守れただろう
どれ程に求めただろうか
届かぬまま 焦がれ叫んだ
いつか交わした言葉 指切り 約束
"とわにまもるよ" なんて
なんと馬鹿げた誓い 解けて 融けて
―きみはいない―
♪
この聲も 猛る哀しさも
泣くことさえ叶わぬままに
焼きついた灰の光景が
呼吸さえも 殺め続ける
その聲も 震える身体も
この手で 嗚呼 守れたならば
どれ程に願っただろうか
届かぬまま 焦がれ焦がれて
吼える
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