ゆらゆらと溶ける
紅い月の宴
唇を寄せた
妖しき音色
迷い子の瞳
傷跡はまだ深く
宵闇の奇術で
消せるだろうか
指でなぞる ミステリアス
こころを繋いだら
惑わせないで 囚われないで
朧に綴った 君は何処へ行く
唄は儚く 狂詩曲の夜
幾つもの描写 重ねたら
「月の灯りで この恋を染めて」
君の言葉を最後に添えた
キネマの続きは
きっとひとりきりじゃ演じきれない
だからどうか傍にいてほしい
♪
だけど君はまだ
物憂げな微笑み
薄化粧を纏って
戸惑う少女
ひとかけらの 追想が
水面で揺らめいた
溺れるように 途切れるように
まばらな息遣い ただ感じていた
星が瞬く 叙情な戯曲
すれ違うほどに 惹かれてく
頬を伝って 流れた光が
足りない台詞を滲ませてた
沈黙のままじゃ
きっと夜明けなんて見つけられない
だからどうか囁いておくれ
♪
夜空は紅く 想い出は遠く
彼はあの日 恋をしていた
眩暈のあとに 「さよなら」を聞けば
モノローグの景色が浮かぶ
唄は儚く 狂詩曲の夜
幾つもの描写 重ねたら
「月の灯りで この恋を染めて」
君の言葉を最後に添えた
キネマの続きは
ずっとふたりだけで夢を見よう
二度と君を離しはしない
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