結晶みたいで綺麗ね
そう言って笑った きみは
けして戻らない軌道に
ゆるやかに落ちて 溶けてったのかい
閉ざされた愛の欠片
見つけたふりして 本当は
指の隙間から さらって
零れ落ちてんだ 宇宙へさ
いつかはあの星の土を
この足で踏みしめようって
夢物語はついにもう
くだらない現実と化して
グッバイとかハローだとか
そんなのどうだっていいよ
さよならを結晶世界に
閉じ込めるよ
きみはどうしてそんなふうに
月の裏側みたいに笑える?
まるでドーナツの穴のよう
たしかなものなんて ひとつもないんだ
ないんだよ
冬の朝って綺麗ね
誰かの声をきいて
それじゃあさって またね
果たされなくって 幽霊で
秘密のくちづけをしようよ
ぽくらなら きっと大丈夫
終わりのない 旅に出ようよ
怖くはないさ 大丈夫
アイノウとかハウロウだとか
そんなのは勝手にしなよ
最高のハッピーエンドを
ぶち壊すよ
きみはどうしてこんなふうに
完璧な世界に舞い降りていく?
あしあと 刻みつけたって
すぐに見えなくなる すべてがあいになる
降り積もる 雪のように
みんな そう 灰になる
ひび割れた掌じゃ
すくえない すくえない
壊れゆくマテリアル
阪い込まれ 風になる
溶けてゆく たぶん ねえ
ぽくらいま まざりあっている
きみはどうしてそんなふうに
月の裏側みたいに笑える?
まるでドーナツの穴のよう
たしかなものなんて もういらない
きみはどうしてそんなふうに
月の裏側みたいに笑えるんだい
ドーナツの穴のよう
たしかなものなんて もういらないんだ
さあ
いこう
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