空を見てごらん 今宵月は満ちた
てっぺんに届いたらさあ始まりの合図だ
上を見上げりゃキリがないことばかり
下を見て安堵すんのも違うよな
描いてた未来も変わるだろう 少しずつ確かに
ぼくらはずっと歩いてきたんだよ 追い風も時には敵になるその中
決して満たされないから終われない 触れた刹那すべてが滲むように
あの日ぼくが夢見た場所ならもう 遥か後ろへ流れたんだ
エゴの後ろに何を隠していても
欠点を除いたら誰も惹かれはしないだろう
贄を捧げりゃ救われるものがたり
それを見て懺悔すんのも違うよな
いつの日かあの子も笑うだろう 正しくはなくても
それだけずっと唱えてきたんだよ 味方も時には敵になるそれでも
誰のせいにもしたくない 越えた先が影でも光でも
憐れみも情けももう欲しくはない
報われるなら次の世界 おなじ姿に生まれたいな
まだ歩いてゆくんだよ
追い風を追い越して風になるそれでも
空に浮かべた月には届かない 触れるものに限りがあると知って
それがぼくを宥める理由になるくらいならいっそ奪ってよ
満たされるまでは終われない 擦れるたびまた傷を増やしても
見上げるぼく 見下ろす月に潜むその姿に何を思う 何を歌えばきみに届く
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