白い腕に触れてみたくなるのを
押さえた夕闇にくちなしは香り
いたずらに上がった気温の粒が
素肌の冷たさに接吻(くちづけ)る
漏れる吐息だけが私の舌
裸にされたのは心? と訊く
夢を見る瞳のその淫らさで
あなたを見つめてる 愛しくて
細い腕をそっと重ね合わせて
隙間を風にさえ譲れない
大人に変態(かわ)るのは背徳でしょう
穢(けが)れと戯れる少女たちの
視線を夕闇に浸すたびに
心が血のように流れ出してゆく
くちなしの匂いがする腕には
見えないTATOOが無数(みだり)に彫られている
漏れる吐息だけが私の舌
裸の言葉しか話せない もう
闇を見る瞳のその妖しさは
あなたを殺(あや)めてる夢を見る
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