「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ
欲にまみれた常人のなりそこないが僕だった
苦しいから歌った 悲しいから歌った
生きたいから歌った ただのエゴの塊だった
こんな歌で誰かが救えるはずないんだ
だけど僕は君の神様になりたかった
こんな歌で君のジュグジュグ腐った傷跡が埋まるもんか
君を抱きしめたって叫んだってなにも現実なんて変わるもんか
がむしゃらに叫んだ曲なんて僕がスッキリするだけだ
欲しかったのは共感だけ
でも君も救いたかった
僕は無力だ 僕は無力だ 僕は無力だ
僕は無力だ 僕は無力だ
♪
ボロボロに落ちて落ちて落ちてかさぶたになった傷で
誰かと喋ってみたかったんだ 馬鹿みたいな話
「あなたに救われました」と
「生きたいと思いました」と
あぁ そうかい 変わったのは自分のおかげだろ よかったな
子供の頃は自分も素敵な大人になるって思ってた
ていうか素敵な大人になって自分を救いたいって思ってた
時が経ち僕が成すのはボロボロの泥だらけの自分で
生きるのに精一杯 ゲロ吐くように歌う日々だ
何度だって歌った
かさぶたが剥がれるほど歌った
生身の僕で君の神様になりたかった
こんな歌で君のジュグジュグ募った痛みが癒せるもんか
君を抱きしめたって叫んだって君が苦しいことは変わらないや
グラグラで叫んだ曲なんて僕も実際好きじゃないや
欲しかったのは共感だけ
それじゃ誰も救えないや
僕は無力だ 僕は無力だ 僕は無力だ
僕は無力だ 僕は無力だ
♪
生きた証が欲しいとか誰かに称えて欲しいとか
そんなのはさほど重要じゃない
どうせ落ちぶれた命だ
誰かを救う歌を歌いたい
誰かを守る歌を歌いたい
君を救う歌を歌いたい 無理だ
君は君が勝手に君のやりかたで幸せになれる
こんな歌で君のジュグジュグ腐った傷跡が埋まるもんか
君を抱きしめたい叫んであげたい君の傷跡も痛みも全部
でも所詮君は強い
君はきっと一人で前を向いていくんだ
それならばいい
だけどもし涙がこぼれてしまう時は
君の痛みを 君の辛さを 君の弱さを 君の心を
僕の無力で 非力な歌で 汚れた歌で歌わしてくれよ
僕は無力だ 僕は無力だ 僕は神様にはなれなかった
僕は無力だ 僕は無力だ 無力な歌で君を
救いたいけど 救いたいけど
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