草木も生えぬ未来の果てで
地球科学者会議の末に
知恵進みの僕が選ばれた
人類初の太陽へ有人飛行
ら!ら!ら!
別れを告げる家族はおらず
一人荷物にカメラを詰めた
密かに想うあの子の為に
太陽から見た地球を贈ろう
ら!ら!ら!
科学者たちがお出迎え 殊更の笑顔
けたたましく賛美歌響き 刻みこむエナジー
片道用の翼を 広げて飛び立つ僕の
楽しみで眠れない夜さ
僕らのガラクタ星を 旅立ち目指すはコロナ
満月、横目にそら行くよ
やがて僕は虚空へ飛び出し 離る大地を振り返り見て
人が産み出した穴ぼこだらけの地表と緑に色付く空気が
こんなに尊いとは思わなかった
ら!ら!ら!
もう青くないこの星を 閉ざさない為に
未来僅かに延ばす為 "旅行"へ向かうのだ 嗚呼
片道用の翼で 何も知らないで飛ぶよ
この景色を君と観たいな
僕らのガラクタ星を 旅立ち目指すはコロナ
満月、横目にそら行くよ
金星を超えた頃 夜空にさも似た外が
真昼のように眩くなり
僕らのガラクタ星を 旅立ち目指したコロナ
僕らは自由になれたかな
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