アイマイナ
平穏を保つため 軽い三文芝居で
要らないケーキ食べて 「おいしい。」って
微笑むような
優しい君の声が 怖くなってしまったら
冷えた銀河のベッドで ひとり眠るよ
嫌いな物のほころび 暴露するのは容易い
好きな物の欠点は 甘い目で見てシンパシー
もし もしも 切り貼りの
脆い意思 自己投影なら
立ち尽くしている この場所も
宇宙の果てとなって 気づく
曖昧な 曖昧な 曖昧な 今
酷く 曖昧な 曖昧な 今
シーソーが傾いて 途端に黒に染まったら
笑顔に溢れた過去など すべて捨てるの
ぼくのつまらないことは 君の面白いこと
ぼくの面白いことは 誰の面白いこと?
もし もしも お望みに
木偶(でく)人形に なれるなら
「正義」と謀(たばか)る プライドも
浮気な塵となって 嫌だ
曖昧な 曖昧な 曖昧な 今
酷く 曖昧な 曖昧な 今
いつか魔が差して 地獄の底に触ったら
人を愛する理由さえも ぼやけるの
白色 軽んじては 恍惚(こうこつ)
鈍色(にびいろ) 真似て 飛んでく 愚者
とても まっすぐに まっすぐに まっすぐに 物を疑って
やがて まっすぐに まっすぐに ひねくれるの
幻聴も 俯瞰(ふかん)の目も 自惚(うぬぼ)れた俗な夢も
空想のリュックにつめて 旅でもしましょうか
ねぇ、アイマイナ
君の声が 化け物に育ったら
冷えた銀河のベッドで ひとり眠るよ
おやすみ
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