「時を止めて」と言った彼女は今じゃ
(すっかり真っ白なダイアリー)
部屋に転がってたフィルムケース
「早く過ぎて」と祈った彼も今じゃ
(すっかり真っ白なダイアリー)
(部屋に転がってたフィルムケース)
君の服の趣味が変わって
頬を湿った風が掠めた
あの角にはかつて本屋があって
(すっかり真っ白なダイアリー)
(部屋に転がってたフィルムケース)
日焼けの君はアイスを頬張って
(すっかり真っ白なダイアリー)
(部屋に転がってたフィルムケース)
君の服の趣味が変わって
頬を湿った風が掠めた
写真を逆さに眺める
ような心細さね
こんな夕暮れを何度も
見てきたはずなのに
君は変わったことにも気付かなくて
次第に思い出せないことが多くなって
触れて溶け合うこともためらって
やがてなかったような気になるかい
(すっかり真っ白なダイアリー)
(部屋に転がってたフィルムケース)
いつの間にか見馴れぬ景色を歩いて
(すっかり真っ白なダイアリー)
(部屋に転がってたフィルムケース)
居留守みたいな透明な膜が
はたまた涙を隠す上手な汗が
冷めた物言いとそのコーヒーは
捨てて鍵を探そう
君は変わったことにも気付かなくて
次第に思い出せないことが多くなって
触れて溶け合うこともためらって
やがてなかったような気になるかい
君は変わったことにも気付かなくて
次第に思い出せないことが多くなって
触れて溶け合うこともためらって
やがてなかったような気になる
錆びた鎖ならちぎってよ
もっと話がしたいんだよ君と
時が経ったせいにしないでよ
臆病なのは変わらないんだねずっと
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