心に隠した言葉ひとつも
口に出せずに消えていってしまう
それすら あなたに悟られぬようにと
尚更、遠く離れてしまった
夜を越えて また越えて
また大嫌いな朝が来る
ぼやけた街の鮮やかさなんて
今日のことを教えておくれ
なにも言わず また目を伏せる
日々の隙間に潜り込んで
僕ら、さよならを誓った 今日も
♪
僕らの仕草は互いを映して
気付けばそれが恐ろしくなっていた
「望んだ未来だ」と騙されたほうが
どんなにいいか、気儘でいれたか
喜雨は已んで 待たないで
また大嫌いな夏が来る
過去からくすねた優しさなんて
今日のことを教えておくれ
色褪せないまま 日は暮れる
窓をつつく雨音がいま
何処か、懐かしいと思った
日に日に増した 傷跡だけが
ただ 愛しさを残して
明日、素直になれたらいいって
また祈った
静かな夜は頻りに傾いて
その度にふらついて
些細な故意がいまを蝕んでいた
今日のことを教えておくれ
なにも言わず また目を伏せる
日々の隙間に潜り込んで
僕ら、さよならを誓った 今日も
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