最初からもう間に合わない場所に居たんだ
遠い日の模様 褪せるまではここで待っている
♪
寝息や鼓動 汗や熱が背中に伝う
思わず息を飲んでしまう 空気が止まる
声に出すべきじゃない 思い出してはいけない
繰り返す季節 別々の匂いを一人きり置き去りに
春が来て裸足になって裸足になってしまいたい僕ら
砕けそうなほど手を握り
夜がまた日差しになって日差しになって町並みを襲う
ここじゃない何処かへ逃げたいだけ
♪
最後はもう塵になって吹き曝される
すべては今薄暗くて寒い場所に立つ
憂うべきことはない 涙流すこともない
ただこの場を(この場だけを)
望むため生きている
暇なく
僕はいまここに居て そこにあるいのちを見て
透き通る影とハイライトに満ちた筋書きを辿っている
春が来て裸足になって裸足になってしまいたい僕ら
姿を認めて手を振って
青空が茜になって茜になってお終いを告げる
伝わるのはただの小さな音
ここにいて
帰らないと
戻れないよ
笑ってよ
置いていかないで
今更もう
遅くないよ
分かるよ
分からないよ
でも でも でも でもきっと
知っていた
♪
春が来て裸足になって裸足になってしまいたい僕ら
砕けそうなほど手を握り
夜がまた日差しになって日差しになって町並みを襲う
ここじゃない何処かへ逃げたいだけ
ここじゃない何処かを失うだけ
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