少し大袈裟に喪失を歌う
音楽に涙を拭われて
退屈な映画のしょうもなさが
背をさする夜
「今日あった出来事を話そう」
「おかえりとただいまはちゃんと言おう」
「夕飯の間テレビは消そう」
なんとなくまだ守ってたいよ
風に洗われた犬ころみたいな
ぬるい幸せが
大切だった
ぴかぴかのコンビニへ歩く
ふかふかの布団で夢見る
意味のないルーティーン
君がいないだけさ
ぷかぷかと煙を吐き出す
すかすかのレイトショーを観る
何度繰り返せば
ひとりに慣れるのかな
♪
悲しみをちょっと脚色した
いつまでも覚えていれるように
とうてい歌にも映画にもならない
なんでもないもの
「明日出すゴミはまとめとこう」
「寝る前にあったかいものを飲もう」
染みついたこの癖が抜けたら
本当に君を失うみたいで
♪
つやつやのご飯が炊けたよ
ぽかぽかのお風呂が沸いたよ
誰に伝えたらいい?
宛先のない日々
ぴかぴかのコンビニへ歩く
ふかふかの布団で夢見る
意味のないルーティーン
君がいないだけさ
ぷかぷかと煙を吐き出す
すかすかのレイトショーを観る
何度繰り返せば
ひとりに慣れるのかな
冬の朝の毛布のような
君の名残から抜け出せないよ
二度寝をしようにも
目は冴えてしまってる
夏の夜は薄明るい
ひとりでアイスでも買いに行こうかなぁ
ぼやけたコンビニへ歩こう
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