あらかじめ僕らに与えられたものは
片手で数え切れるほどの希望だけだった
それさえ気付かずに敗れ去った幾つもの
才能が足元で嗚咽を漏らしている
宇宙へと飛び込んだ少年は
堕落ちていく鳥達を青い瞳で見つめている
何処までも 飛べるだろう
その手を離さぬように
見えなくとも 聴こえなくとも
向かうべき場所は解るんだ
愛するものが殺されて
願いは遠く叶いやしないとしても
果ての無い空に明日を描いている
リバース・デイ
♪
吹き抜けた風にさえ 託された希望はただ
宙を舞う盲目の鳥に啄ばまれていった
それさえ僕らは気づかない振りをした
抗うことですらも雲を掴む様だった
空を掻いて手を翳した
燻った僕らの日々は
まだ微かに光を宿している
手放した過ちが暮れゆく海を漂って
沈めずに揺れている
上空を旋回する鳥が咥えた希望を捨て去って
浮かんだそれらの違いもわからないまま
海底に呑まれて見えなくなっていく
人を愛するたび 失うものが増えて
何処まで行こうとも
後を付いて離れなかった
海へ沈む日に重ねた飛行士を
明くれば昇ると信じていた
♪
何処までも飛べるだろう
その手を離さぬように
見えなくとも聴こえなくとも
向かうべき場所はわかるんだ
愛するものが殺されて
願いは遠く叶いやしないとしても
起死回生を願うだろう
僅かでも見える希望
何処までも飛べるだろう
再会を果たすその日まで
離れた思いの
軌道上で巡った時間の答え あわせをしよう
残された生命を君と歌っている
リバース・デイ
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